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JR小泉駅→六道山古墳→小泉大塚古墳・小泉遺跡→松尾寺→三井古墳群→仏塚古墳→三井瓦窯跡・瓦塚古墳群

      2月例会だより
 暦の上では春ですが、小雪舞う寒い中、147名の会員がJR大和小泉駅に参集。卜部先生の案内で元気に出発。
 先ず最初の六道山古墳や小泉大塚古墳は前方後円墳であるが前方部が削平されており、何時訪れても痛ましく、
哀れに思うのは小生だけだろうか?
 古くから厄除けで有名な松尾寺に向うが、高低差250mまたアップダウンのため全員ハーハーフーフー息を切らせながら
無事到着。厄歳が「2、7・・41、42、43・・73、85歳」と、沢山あることを初めて知り、一心不乱に家内安全を合掌祈願する。
 松尾神社では、昭和57年発掘調査後埋め戻され石組み溝遺構の一部が露出しているものを見ることができ、
チョット得した気分に浸る。
 仏塚古墳では、石室内を見て、触って、空気を吸って見学。石室内にあった仏像三体は博物館に展示されているとのことで、
次回ゆっくり博物館でご対面したいものだ。
 また、三井瓦窯跡では「ゆきやなぎと寒あやめ」が優しく迎えてくれる。法隆寺や法輪寺に平瓦を供給した燃焼室、
焼成室が千年以上経っているのにもかかわらず、保存状況が良好なのには感激。
通常は仏塚古墳、三井瓦窯跡は施錠されているが、友史会のお陰でキッチリ中まで見学できて感謝感激。
 本日完歩された皆さんに、松尾寺から修験道の認定書を拝受?でき、一日楽しく有意義にしていただいた卜部先生
有難うございました。皆さんお疲れさまでした、4月例会でお会いしましょうⅠ
 (追)例会に参加されたことのない皆さん、例会はアカディミックで元気にハッピーしてくれます。是非参加しましょう。(森田勝)
JR大和小泉駅西広場 9時40分頃
曇り空で底冷えの中、会員が続々と集まる。
案内地図
午前10時 JR大和小泉駅西広場
案内の卜部行弘さんから事前説明を受ける。
参加会員147名。
六道山古墳
前方部が削平され慈光院の駐車場。
後円部も周辺が削られ見る影もない。
古墳時代中期後半の築造、墳丘規模全長100mと
推定される。
小泉大塚古墳 左手ブロックに囲まれる
ここも、前方部が削られ円墳状になっている。
天理市の中山大塚古墳の竪穴式石室と基本的に
同じ形態。但し石材産地は別。
小泉遺跡は西北100mにあったが
現在はアパート群になってしまった。
西南側から見た小泉大塚遠景。宅地開発に
蚕食され小泉丘陵の古墳は悲惨な状態にある。
長い坂道の果てやっと松尾寺に到着。
本堂(重文)の参詣もそこそこに多宝塔横の
石段を登って松尾山神社に登る。
松尾寺は創建が奈良時代に遡る山岳寺院。
本堂より数十m上がったところにある松尾山神社。
正面右手礎石立ちの建物遺構があり、
昭和57年に発掘調査された
会報3ページの遺構図面参照)。
8世紀中葉の築造。
法隆寺ゴルフ場内の松尾山参詣道(十一丁石付近)
にある三井古墳群。
径26mの円墳を最大とする10基が分布している。
横穴式石室の後期古墳。
現状ではほとんど林の中に埋もれている。
仏塚古墳
細いあぜ道の先にあり、10人一組にて交代で見学。
石室に入れたのは今回が初めてと多くの会員から
感謝された。
法輪寺を北側から半周し山門をかすめて
三井瓦窯跡に急ぐ。
三井瓦窯跡
奈良時代前期の登り窯が2基検出。
瓦塚2号墳後円部西裾斜面に築造されている。
ここでも10人一組で覆い屋の中を見学。
全員見学のあとここで解散。
(写真・説明文 伊田嘉文)