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研究所講堂

「威儀具の形象-琴柱形・筒形石製品、蓋形埴輪-」 博物館 鈴木裕明さん
「古代文献からみた初期ヤマト王権」 和田 萃教授(京都教育大学)

天高き枕の一日、午前中は友史会の運営委員が集まって会議を手早く行う。
 午後の十月例会は博物館秋季特別展「政権交替-古墳時代前期後半のヤマト一」にともなう研究講座であった。
 鈴木さんからは、威儀具の祖形から成立の過程、新たに付加された文様や形、副葬状態など当時に新しく現れる古墳要素の変化について解説があり、そしてどの勢力がそれらの要素の成立と展開にかかわっていたのだろうと話を結ばれた。
 次いで和田教授は初期ヤマト王権の範囲はとのお話から十代崇神天皇(ミマキイリヒコ)にかかわる物語、大和・河内に有カグループの存在があって倭の国王を擦立したのではと古代文献を辿っての講話であった。
 この日、ぞくぞくと来場した聴講者は約350名、資料も椅子も用意した分では足りずに追加また追加。
 おふたかたのお話にこの時期のヤマトの様相を窺ってみたような例会でした。
 どうも有り難うございました。会員の皆様よくお出で下さいました。(薮田 武子)
受付風景
満員の聴衆
講演風景