案内 博物館 光石鳴巳さん
近鉄南大阪線道明寺駅→国府遺跡→はさみ山遺跡→翠鳥園遺跡→新池遺跡→上ノ太子駅
今月の例会は「旧石器の遺跡」の」第2回目として、昨年の二上山麓に続いて、羽曳野台地を光石さんのご案内で訪ねました。 当日は雨天の中、参加者100名で近鉄線道明寺駅を出発、第一の見学地国府(こう)遺跡へ。「瀬戸内技法」や「国府型ナイフ」で特に全国的に有名であり、国指定史跡として衣縫廃寺の範囲を含め順次整理している段階とのこと。次に羽曳野丘陵の北端中位段丘であることを確認しつつ、第二の目的地・はさみ山遺跡に向かう。途中の古市古墳群は通過するのみ。この遺跡は住居跡と土杭で注目されているが、現状は近鉄バファローズ梨田監督邸の下にあり横目で確認して通り過ぎる。 昼前には天気も回復し、第三の見学場所・翠鳥園遺跡に到着。西日本では最大級の遺跡出土量であり、石器つくりの跡(旧石器人のアトリエ)が良好な保存状態で残されている重要な遺跡とのこと。 昼食後、最終目的地の新池遺跡へ石川・飛鳥川沿いをブドウ畑を眺めながら約2時間のウォーキング。途中、古市の東高野街道にあった江戸時代の両替商「銀屋」が無くなり、ミニ住宅団地になっているにはショックでした。 新池遺跡の現状は、ブドウ畑であり農道の切り通し部分で、しばし昔を想像するのみ。後半の二上山の石材原産地までの道のり疑似体験。皆さんどうもお疲れさまでした。光石さん、次回も楽しみにしております。(片岡 昭) | |
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![]() | 国府(こう)遺跡 羽曳野台地の北端付近に位置して、大和川と石川の合流点にちかい。 旧石器時代から、中世にわたる複合遺跡で主に縄文時代の墓域、河内国府と衣縫廃寺の範囲が国府遺跡となっている。(会報より) |
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![]() | はさみ山遺跡 羽曳野台地の遺跡群の中では西よりの位置で台地は北北東に向いて下降してゆく段丘上に位置している。旧石器出土地点は14ヶ所が知られている。 |
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![]() | 翠鳥園遺跡で光石講師の解説 翠鳥園遺跡からは、旧石器時代の石器群が集中している状況が確認され、最終的には2万点を超える点数になっている。(文責 中根正喬) |