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案内 吉村和昭先生
日時 6月17日(日)10時
集合 近鉄京都線 寺田駅
行程 寺田駅→城陽市歴史民俗資料館→水度(みと)神社→尼塚古墳→東部コミュニティーセンター(昼食)→久世(くぜ)廃寺跡→正道官衙(しょうどうかんが)遺跡→芝ヶ原古墳→上大谷古墳→丸塚古墳→久津川車塚古墳→梶塚古墳→芭蕉塚古墳→青塚古墳→久津川駅(解散)
6月例会は山城最大の古墳群、久津川古墳群を歩きます。コースには出現期の古墳である芝ヶ原古墳、中期の大型前方後円墳である久津川車塚古墳など著名な古墳と、寺院や官衙跡などを見学します。

近鉄寺田駅東口南方に集合

下尾会長挨拶

梅雨の晴れ間の一日、136名の参加者が集合

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吉村和昭博物館学芸課長挨拶

2年前先生担当の例会がどしゃ降りだったので、雨をとても心配されていた吉村先生

城陽市歴史民俗資料館(五里ごり館)

平成7年11月にオープン

城陽は平城京から5里、平安京から5里とちょうど中間地点にあって「五里五里の里」と呼ばれていたことから『五里ごり館』と命名

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文化パルク城陽に入館

西館4階(最上階)が城陽市歴史民俗資料館

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城陽市歴史民俗資料館を見学

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「久津川車塚古墳発掘調査速報展」が開催中

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久津川車塚古墳を作っている様子の模型(1/150)

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長持形石棺の出土状況を再現

竜山石(高砂市)6枚を組み合わせた長持形石棺は京都大学に寄贈されている

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常設展示室

発掘された埴輪や銅釧、鏡が展示

水度神社

鴻ノ巣山の中腹に鎮座する式内社

祭神は天照大神、高皇産霊神、和多都美豊玉姫命の三神

水度神社の二の鳥居をくぐる

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吉村先生の解説を聞く

手前は拝殿 入母屋造、法二間、檜皮葺

奥は本殿

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手前は拝殿、奥は本殿

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本殿(重要文化財)

文安5年(1448)銘の棟札がある流造破風様式の社殿は重要文化財

尼塚古墳

4世紀後半に築造された東西40m、南北37m、高さ4,5mの古墳時代前期後半の方墳

宅地造成に伴い、墳頂部付近のみ保存されている。

尼塚古墳に入る

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墳頂部へ向かう

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吉村先生の解説を聞く

案内版を読む会員さん方

敷地が狭いので順番まち

正道官衙遺跡

古墳時代から平安時代にかけての複合遺跡

7世紀後半から9世紀前半の整然と配置された堀立柱建物群は官衙遺構と考えられ、特に8世紀初めから9世紀前半の遺構は奈良時代に置かれた地方(山城国久世群)の役所跡と推定されている。また官衙遺構以前の5世紀代は小さな方墳10基と古墳時代後期の集落跡が見つかっている。

正道官衙跡に到着

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木陰をさがして昼食

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昼食後、先生の説明が始まる

会員さんも整然と並んでいるかのよう

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Ⅲ期遺跡の復元図

久世廃寺跡

奈良時代前期に建てられた寺院

塔を東、金堂を西に置く法起寺式伽藍配置

誕生釈迦仏立像や緑釉陶器が出土

吉村先生の説明

後ろに塔、その奥に講堂。塔の西(写真左)に金堂を置く法起寺式伽藍

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中央の少し高くなっているところが塔跡、右が講堂跡。塔の奥(西)が金堂跡

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久世神社本堂(奥の白く写っているところ)の奥に「久世廃寺瓦窯跡」

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久世廃寺跡のある久世神社本殿前を通り、久世小学校古墳へ向かう

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久世神社の本殿

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久世小学校古墳(芝ヶ原9号墳)に向かう

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芝ヶ原9号墳を時別に見学させて頂く

校舎側には卒業制作の自画像陶板が飾られている

芝ヶ原古墳

3世紀前半に築造された前方後方形の古墳

埋葬施設である木棺から四獣鏡や玉類、全国的に数少ない銅釧が出土

芝ヶ原古墳に入る

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芝ヶ原古墳墳丘

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吉村先生の解説を聞く

左が芝ヶ原古墳墳丘、右下方に久津川車塚古墳を望む

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久津川車塚古墳を望む

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体験学習広場にあるジオラマ、後方に芝ヶ原古墳墳丘

子供たちには絶好の遊び場!

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ジオラマを囲み先生の解説を聞く

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ジオラマ

「よくできているね」と先生は絶賛!

上大谷古墳群

3世紀前半から7世紀前半にかけて築造された前方後方墳2基、方墳8基、円墳10基の

20基からなる古墳群。現在は移築したと横穴式石室1基を含む11基が保存されている。

大谷川沿いを上大谷古墳へ向かう

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上大谷2号墳丘上で解説する吉村先生。手前に1号墳、先に3~5号墳がある

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上大谷18~20号墳の長い階段を上る

真夏のような暑さに足どりが重くなる

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上大谷18~20号墳の場所に移築された17号墳の横穴式石室

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上大谷18~20号墳から南約350mには尼塚6号墳(右)と7号墳(左)が見える

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上大谷8号墳

奇麗に整備されている

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久津川車塚古墳や木津川が見える特等席で先生の説明を聞く会員さん

丸塚古墳

5世紀前半に築造された全長104mの前方部が短い帆立貝形の前方後円墳

前方部から大型の家形埴輪が出土

被葬者のイメージを描いた看板が歓迎

この絵どこかで見ましたよ!

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久津川車塚古墳

5世紀前半に造られた全長272m、墳丘長180m、3段築造の前方後円墳

周囲には二重の周濠が巡り、埴輪列や葺石が施設

長持形石棺を直葬

茶畑の横を歩く

森に見える後方は久津川車塚古墳。

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久津川車塚古墳の前方部上をめざして、ここから登り坂

ここでも看板がお出迎え!

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久津川車塚古墳の前方部上で解説を聞く

久津川車塚古墳の後方部

明治27年にJR奈良線敷設工事の土砂採集のため、後円部がかなり抉られている

落ちないように1列になって歩く

立派な石棺はこの辺りにあったのだろうか?

梶塚古墳

梶塚古墳があったところ

残念ながら破壊されてしまい、墳丘は残ってない

右後方は久津川車塚古墳

芭蕉塚古墳

5世紀中頃に造られた全長161m、墳丘長114mの2段築造の前方後円墳

前方部両側に造り出しがつき周濠がめぐる。墳丘には埴輪列と葺石が敷設

埋葬施設は粘土槨で盗掘坑がある

芭蕉塚古墳墳丘。

イズミヤ駐車場で、車に注意を払いながら先生の説明を聞く

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芭蕉塚古墳の南側

青塚古墳

5世紀中頃に築造された一辺35m以上の方墳

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吉村先生の説明を聞く

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青塚古墳の東側部分、西側(右)部分には住宅が建つ

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吉村先生の閉会あいさつ

撮影協力 小田正氏